2005年に公開された人気映画『チャーリーとチョコレート工場』の伏線と疑問点について解説します。
今回紹介するのは下記の「3つ」
- ウォンカが子供たちを招待した理由
- 四人の子供たちはどうなった?
- 「両親」という言葉を言わないウォンカ
①:ウォンカが子供たちを招待した理由
謎に包まれたチョコレート工場の経営者であるウォンカは、「全商品のうち5つにだけ入っている金のチケットを手に入れた子供を工場へ招待する」という驚きの声明を発表しました。
さらにその中の1人には特別なプレゼントまで用意していると言うのです。
この金のチケットを手に入れるために、金に物を言わせた醜い戦いが繰り広げられます。
結局チャーリーは偶然チケットをゲットすることに成功しましたが、残りの4人の子供はなんとも感じが悪く、わがままなお嬢様や暴力少年たち。
子供達は「なぜ自分たちを工場へ招待したのか」問いますがウォンカは答えません。
そして工場の様々な場所や秘密を見せて回るのです。
果たしてウォンカの目的は…?
そして特別なプレゼントとは…?
②:4人の子供たちはどうなった?
チャーリーを除く4人の子供たちは、作中次々とトラブルが起こりいなくなってゆきます。
ではここで4人の子供たちのトラブルとその後どうなったのかを見てゆきましょう。
1:太った食いしん坊オーガスタス
おとぎ話のような不思議な空間。
「ここにあるものはすべて食べられる。楽しんで」というウォンカの言葉をきっかけにそこらじゅうのお菓子を食べ始める子供たち。
しかしそこでオーガスタスは川のチョコレートを飲もうとしていました。
「人の手が触れてはいけないことになっている」というウォンカの静止を聞かずにチョコレートの川を手ですくい飲んで、誤って落ち溺れてしまうオーガスタス。
チョコレートを吸い上げられるパイプで共に吸い上げられるも、大きな身体が詰まってしまいます。
結局最後にはパイプに吸い込まれてしまい、その行き先はストロベリーコーティングがされる場所とのこと。
母親はウンパ・ルンパに案内されオーガスタスを探しに行ってしまいました。
最後は工場からチョコまみれの状態で出てきます。
このことにより過保護な母親は初めて息子を叱っていましたが、本人は全く懲りておらず身体中についているチョコを幸せそうに舐めていました。
2:野心家で勝ち気のバイオレット
発明室に着くと、たくさんの新商品について説明される子供たち。
しかし、そのお菓子の数々はまだ開発途中で様々な問題を抱えていました。
新製品のガムは、噛むごとに味が変わりそれ一つでフルコースが味わえるというもの。
チューイングガムを噛み続けるというギネス記録の更新するため常にガムを噛んでいるバイオレットは、「私はチューイングガムの世界一だ。怖いものは何もない」と言い発明品のガムを噛みはじめます。
「まだ未完成で、いくつかの点で…」と止めるウォンカの話を聞かずガムを噛み続けるバイオレット。
すると徐々に身体が青く染まり始め、身体がパンパンに膨らみ始めました。
「ブルーベリーみたい」という言葉通りパンパンに膨れ上がりジュース室へ母親と共に退場。
身体からジュースを搾り出すことで戻すのだと言うのです。
その後元の体型には戻れたものの、髪の毛まで真っ青な状態はそのままに、身体はグニャングニャンに柔らかくなっていました。
母親は気を落としていましたが、バイオレット本人はこの身体が気に入ったようでとても楽しそうです。
3:強欲でわがままな社長令嬢ベルーカ
リスがナッツを選別している部屋へやってきた子供たち。
ここでベルーカはあのリスが欲しいと父親にお願いします。
ウォンカに「売り物ではない」と断られると、強引に手に入れようと部屋へ入っていくベルーカ。
しかしそこでリスたちに襲われてしまい、焼却炉へ向かうダストシュートに落とされてしまいます。
引き上げに向かった父親もリスに同じく落とされ2人は脱落。
最後は2人揃ってゴミまみれで工場から出てきますが全く反省の色はなく、チャーリーたちが乗っていた空飛ぶガラスのエレベーターを欲しがる始末。
父親は今回のことで反省したのか娘を嗜めていました。
4:自信家で暴力的な天才マイク
テレビ室にある転送機に興味を持ち、世界を驚かすテレポーテーションの発明にもかかわらずお菓子にしか興味のないウォンカをバカ呼ばわり。
勝手に転送機に入り込み身体が小さくなってしまい脱落。
最後はキャンディ伸ばし機にかけることにより身体は伸びましたが紙のようにぺらぺらな姿に。
父親と共に黙って工場を後にしました。
③:「両親」という言葉を言わないウォンカ
作中何度も「両親」という言葉を口にしようとすると吐き気に見舞われるウォンカの姿が描かれます。
そしてその度に子供の頃の記憶が蘇るのです。
とても子供じみた性格で、物事の善悪の区別がつかないウォンカ。
この性格も幼い頃から、上手く親と関係が築けずにいたからでした。
歯科医だった父親は、お菓子をすべて悪と考え、ハロウィンでウォンカが貰ってきたお菓子を暖炉に投げ入れてしまいます。
燃え残ったチョコレートを食べたことでチョコレートに魅せられチョコラティエを夢見るようになるも、父親から猛反対され家出をします。
親や家族を不必要なものと考えるウォンカはチャーリーと出会うことで自身のトラウマを乗り越えてゆくのです。
以上が映画『チャーリーとチョコレート工場』の伏線と疑問点でした。
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総合評価&あらすじ
映画『チャーリーとチョコレート工場』のあらすじ
貧しいながらも家族仲良く幸せに暮らしている少年・チャーリー。
彼の街には天才ショコラティエ・ウォンカが経営する謎に包まれたチョコレート工場があった。
ウォンカは「全商品のうち5つにだけ入っている金のチケットを手に入れた子供を工場へ招待する」という驚きの声明を発表。
幸運にもそのチケットを手にしたチャーリーは工場へと招かれるのだが…。
見どころ(おすすめポイント)は?
①:ほぼCGなしの不思議な世界
映画『チャーリーとチョコレート工場』はほぼCGを使っていない映画としても知られています。
なんとあのチョコレートの川が流れていたおとぎ話のような空間も、実際にパティシエが一つ一つ手作りで作り上げていたというのだから驚きです。
そしてさらに驚きなのがナッツを割っているリスたちのシーン。
実際に半年かけて100匹のリスを調教し、動きの良かった40匹を抜粋して撮影していたというのです。
とてつもない労力と気合を感じるこの作品。
リアルで違和感のない不思議な映像の秘密かもしれませんね。
②:ウンパ・ルンパの歌とダンス
工場で子供が1人脱落する度にどこからともなくウンパ・ルンパが大勢現れ、いなくなった子供を皮肉った奇妙な歌とダンスを披露します。
その歌詞には、それぞれの子供の名前も入っていたことから子供たちは「まるでこうなることを予測して練習していたようだ」と不審がりますが、ウォンカはあくまで即興だと答えます。
ウンパ・ルンパは大勢いますが、みんな顔も背丈も全く同じで一糸乱れる不気味なダンスを披露してくれます。
印象に残ったセリフ・シーン
①:「お金は毎日印刷されて世間に出回っとる。だが金のチケットは世界にたった5枚しかない」
金のチケットを手に入れたチャーリーでしたが、チケットを売って欲しいという大人が次々と現れます。
家族思いのチャーリーは、貧しい家のためにこのチケットをお金に変えようと考えました。
そんなチャーリーにいつも厳しいジャージおじいちゃんが
「お金は毎日印刷されて世間に出回っとる。だが金のチケットは世界にたった5枚しかない。」
「そこらにいくらでもある金のためにそれを諦めるのはバカだ。お前はそのバカなのか?」
と問います。
チャーリーは「違います」と答え工場に行くことを決めました。
チャーリーの人生が大きく変わっていくきっかけとなった、今作の中でも重要な名台詞です。
②:「家族は一番大事だもん、世界中のチョコよりね」
家族と一緒に行けないのならチョコレート工場には行かないとウォンカの誘いを断るチャーリー。
貧しい家庭に育ちなかなかお菓子が食べられないからこそ、お菓子がどんなに素晴らしいか知っていました。
しかし家族と離れ離れになるくらいなら要らないとウォンカに伝えます。
「そうなんだ…すごい不思議…」
と理解ができない様子のウォンカ。
家族が大好きなチャーリーと家族を嫌い孤独に生きるウォンカとの対比がなされたシーンでした。
みんなの評価は?
2023年12月8日映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』日本公開へ
2023年12月8日より、映画『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚を描いた、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』がアメリカに先駆けて日本で公開となります。
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まとめ
映画『チャーリーとチョコレート工場』の伏線と疑問点について解説しました。
- ウォンカが子供たちを招待した理由
- 四人の子供たちはどうなった?
- 「両親」という言葉を言わないウォンカ
あれっ…?伏線あったかしら?
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