2013年に放映された人気映画『舟を編む』のあらすじ(ネタバレ含む)と結末について解説します。
今回紹介するのは下記の「3つ」
- 映画「舟を編む」あらすじ
- キャスト
- 本編~結末解説(ネタバレ)
映画「舟を編む」あらすじ
この記事はネタバレを含みます。映画を見る前の方はあらすじや結末を含んでいることをご了承のうえ閲覧ください。
映画「舟を編む」は、直木賞を始めとした文学賞を数多く受賞する三浦しをんの同名ベストセラー小説を映画化した作品。
1995年、携帯やスマートフォンはまだなく、PHSが普及したばかりで、今後コンピューターがどんどん発展していくだろうといわれていた時代。
主人公の馬締(まじめ)はコミュニケーションが苦手で、編集社の営業をしていたが向いておらず、“辞書編集部”に異動となる。
言葉を伝えることが苦手な主人公馬締が、言葉の意味を説明する辞書を作ることを通して周りの人々と関係を築いていく人生の物語。
キャスト
馬締光也:松田龍平
林香具矢:宮崎あおい
西岡正志:オダギリジョー
岸辺みどり:黒木華
荒木公平:小林薫
松本 朋佑:加藤剛
タケ:渡辺 美佐子
など
本編~結末解説(ネタバレ)
馬締と辞書編集部
主人公の馬締 光也(まじめ みつや)は、出版社の営業部に所属していたが人とのコミュニケーションが苦手で営業向きではなかった。
そんな中、辞書編集部のベテラン編集者荒木が退職するとともに、後継者として馬締が抜擢される。
馬締はコミュニケーションは苦手なものの、辞書が好きで言語感覚に優れた若者であった。
後継者を探す荒木と馬締のやり取りでそれがよくわかる場面がある。
荒木:馬締くん、「右」という言葉を説明できるか。
馬締は人と会話することに戸惑いながらも、少しした後に、
馬締:……西を向いた時の、北にあたる方です。
と的確に答える。これが後継者になる決め手となった。
辞書編集部には荒木のほかに、部長の松本、契約事務の女性社員佐々木、コミュニケーション能力に長けた少しチャラめの男性社員西岡が所属していた。
辞書編集部の大きな目標「大渡海」
辞書編集部は、”今を生きる辞書”をテーマとした「大渡海」という新たな辞書を作り上げることを目標としていた。
具体的には、PHSやコンピューターなどの時代の最先端をいくものや、「見れた」「食べれない」などのら抜き言葉、「まじ」「ださい」などの若者言葉までも取り入れるよう設計していた。
部長松本:言葉の意味を知りたいとは、誰かの気持ちを正確に知りたいということです。
それは人と繋がりたいという願望ではないでしょうか。
だから私たちは今を生きている人達に向けて辞書を作らなければならない。
誰かと繋がりたくて広大な言葉の海を旅する辞書。それが「大渡海」。
大渡海と松本の言葉に感銘を受けた馬締は、異動してきた日の帰りに、早速本屋で数種類もの辞書を購入し、下宿先へ帰宅する。
ベテランの荒木が馬締に託したもの
辞書を作るのには7年後には、多くて28年かかるものもある。完成する頃に死んでる可能性だってある。
馬締は自身の手で作り上げることを夢見て辞書作りに没頭する。
辞書作りをする中で、欠かせない作業の1つが「用例採集」。
知らない言葉や言葉の新しい意味を耳にしたとき、言葉と語釈をカードにメモし記録していく作業が「用例採集」だ。
今を生きる辞書「大渡海」にとって、いまどきの若者が集うファストフード店や合コンは用例採集の巣窟だった。
辞書作りが進む一方で、荒木は退職を迎える。
そこで荒木は、編集の際に使っていた腕カバーを馬締に譲る。
荒木:こんなものだけど使ってくれないか。
――馬締の辞書を作ってくれ。
馬締と香具矢の出会い
馬締は普段、早雲荘という下宿で暮らしており、管理人のタケというおばあさんと暮らしていた。ある日、高齢のタケを心配し、孫の香具矢(かぐや)が早雲荘に一緒に住むことになる。
香具矢は板前として修業しており、優しく芯のある女性だった。
タケと同じく、馬締のことを”みっちゃん”と呼ぶ香具矢に、馬締は次第に恋心を抱くようになる。
コミュニケーションが苦手な馬締が、おどおどしながら一生懸命話す言葉を選ぶ中、香具矢はよくこう言った。
香具矢:みっちゃんっておもしろいね。
翌日、恋をしたことでどこか様子のおかしい馬締に辞書編集部のメンバーたちが気づき、部長の松本は大渡海に掲載する”恋”の語釈を馬締に考えてもらうよう提案する。
恋文と大渡海の制作中止
タケや辞書編集部の協力もあり、馬締と香具矢の距離は縮まり、馬締は香具矢に恋文を書く。
恋文を西岡に事前に確認してもらおうとするが、筆書きで文字がつづられており、西岡に読めないといわれてしまう。
そんな時、1本の電話が。
大渡海の制作が中止になるかもしれないという知らせだった。
西岡:しょうがないさ、時代的に辞書なんて電子辞書やコンピュータに負ける。
馬締:…時代なんて関係ない。俺は大渡海作りたいです。
と怒り気味に言う馬締。
はじめは荒木の後継人として言われるがままに異動した馬締だったが、辞書が好きな馬締は次第に大渡海を必ず作るという気持ちが強くなっていた。
2人は制作を中止しようとしている上層部に掛け合いに行った。
上層部から、今後辞典と名のつくものはすべて辞書編集部で作るという無理難題な条件と共に制作中止を防ぐ。
恋文については、文字は読めないが香具矢にもその気があるならどんな手を使ってでも読むはずだと、西岡に背中を押され、その晩、馬締は香具矢に手紙を渡した。
西岡との別れ
一方、西岡は大渡海の制作中止を防ぐと同時に、宣伝部に引き抜かれていた。
本当の条件は、辞書編集部から西岡か馬締のどちらかが抜けることだった。
そのことを知った馬締は西岡のもとへ走る。
馬締:僕だけじゃ(大渡海を作るのは)無理です…。
西岡:お前だったら絶対できる。
この時には共に大渡海を作ってきた戦友として、2人は信頼関係を築き上げていた。
“恋”の語釈
後日、恋文をなんとか解読した香具矢は、仕事から帰宅し玄関で馬締と話す。
香具矢:手紙じゃなくて言葉で聞きたい。
みっちゃんの口から聞きたい。いま。
少し怒り気味の香具矢に迫られつつも、馬締は少し戸惑いながら意を決して「好きです。」と一言だけ伝え、香具矢の「私も。」という返事で、2人は無事付き合うことになる。
このことをきっかけに、恋の語釈が完成した。
<恋の語釈>
恋。ある人を好きになってしまい、寝ても覚めてもその人が頭から離れず、他のことが手につかなくなり、身悶えしたくなるような心の状態。成就すれば、天にものぼる気持ちになる
“ださい”の語釈
また、春に異動が決定した西岡に、馬締は現代語や若者言葉の語釈を考えてもらうようお願いする。
忙しい日々を過ごす中、仕事帰りに馬締と西岡は、西岡の彼女も交えて下宿先の早雲荘で吞むことになる。
馬締は西岡の異動を惜しみながらこう話す。
馬締:頭でっかちでは辞書は作れない。
それを教えてくれたのは西岡さんです。
西岡はすでに酔っぱらっており、その言葉を聞いて嬉しさと寂しさで泣き始め、しまいにはその勢いで彼女にプロポーズをした。
このことをきっかけに、若者言葉「ださい」の語釈と用例が完成した。
<ださいの語釈>
語釈:時代遅れ。田舎臭い。鈍臭い。恥ずかしい位、主流派。要は格好悪い。
用例:酔ってプロポーズとかマジダサいよね。
大渡海、制作終盤
———12年後。
タケが亡くなり早雲荘に2人で暮らす馬締と香具矢。馬締は主任に昇格していた。
本来辞書は5稿確認まで行うことを基本とし、現段階で3稿まできていた。
退職した荒木を助っ人に、新たに異動してきた若手社員岸部みどりも加え制作を進めていた。
———さらに1年後。
大渡海の制作も4稿に差し掛かり、学生アルバイトも雇って制作を急いでいた。
大渡海は翌年3月の発売予定が決定していた。
そんな中、4稿確認でミスが発覚。
発売が間に合わない可能性を感じながらも、学生アルバイトも巻き込んで、皆で編集部に寝泊まりしながら4稿をはじめから確認しなおしていくという作業に明け暮れた。
すると、部長の松本が入院したとの知らせが入る。
寝る間も惜しんで作業を進めたおかげで、問題が発覚した4稿も無事確認が終了。
なんとか発売に間に合うスケジュールを取り戻した。
それと同時に、馬締は荒木と松本部長の見舞いに行った。
松本は食道がんだった。
感謝という言葉以上の言葉
馬締は松本の容態を知り、どうにか松本に完成した大渡海を見せたいという気持ちで焦っていた。
馬締の体も限界が来ていたが、どうにか最後の5稿確認を終わらせることができた。
いよいよ印刷が始まり、もうすぐで大渡海が完成するというときに、松本は帰らぬ人となった。
15年の月日を経て、無事大渡海が完成した。
完成祝賀パーティーというめでたい席でも、馬締は松本への後悔がぬぐい切れずにいた。
そこに荒木から1通の手紙を渡される。
生前、松本が荒木に送った手紙だった。その中には馬締のことも記されていた。
荒木くんと荒木くんが連れてきた馬締くんのおかげで
自分の人生がこの上なく充実したものになった。
君たちに出会えて良かった。
共に辞書を作れてよかった。
感謝という言葉以上の言葉がないか、
あの世があるなら向こうで「用例採集」するつもりだ。
大渡海は15年かけて作られた。
馬締は、自分にとっては短く感じた15年だったと話す。
最後にまじめは、海辺でかぐやに頭を下げてこう言う。
馬締:かぐやさん、これからもよろしくお願いします。
香具矢:みっちゃんってやっぱり面白い。
コミュニケーションが苦手だった馬締は、言葉を通じて直接感謝を伝えたのだった。
以上が映画『舟を編む』の本編~結末の内容でした。
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見どころ(おすすめポイント)
・本では感じられない臨場感のある映像
三浦しをんのベストセラー小説を映画にした作品ですが、本では感じられない、映画ならではのシーンがあります。
実際に馬締を演じた松田龍平さんが深い海の中に沈んでいく映像です。
これは辞書のタイトル「大渡海」や「言葉の海」という表現になぞらえて、辞書制作に追われる馬締の心境が表現されています。
映像ならではの美しさと、馬締の気持ちの複雑さが感じられるシーンです。
・登場人物たちの名言
見どころの1つとして、「辞書」をテーマにした映画らしい、登場人物たちの名言や言葉の深みなどが感じられます。
ストーリーの転機があるときには、必ずと言っていいほどキーとなる人物が名言を残しています。
・馬締と登場人物たちとのかかわり
本記事では紹介しきれていない、「馬締と香具矢の付き合うまでの経緯」、「初デートの様子」、「チャラい西岡と陰気な馬締の仲が深まっていく様子」などは、映像から緊張感やわくわく感が感じられ思わず笑ってしまう場面もあります。
こんな人におすすめ
1つの辞書を作り続ける物語ですが、展開は早く、様々な転機が次々と訪れるのでとても見ごたえのある作品です。辞書ってこういう風に作られていくんだという新たな発見もあります。
また平成初期の物語なので、PHSや昔ながらの社員食堂、その時代に流行った言葉など懐かしさを感じながら見ることができます。
登場人物たちの心に響く名言は、スマホやパソコンが普及した現代の自分を見つめなおすきっかけを与えてくれるかもしれません。
まとめ
映画『舟を編む』のあらすじとネタバレ、結末について解説しました。
- 映画「舟を編む」あらすじ
- キャスト
- 本編~結末解説(ネタバレ)
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