映画『約束のネバーランド』の伏線と疑問点のまとめ

映画『約束のネバーランド』の伏線と疑問点
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2020年に公開された人気映画『約束のネバーランド』の伏線と疑問点について解説します。

今回紹介するのは下記の「5つ」

  1. 内通者は誰だ?ママに情報を流す裏切り者とは
  2. レイ役俳優への違和感
  3. 6年かけたレイの計画、ノーマンが見破ったキッカケとは?
  4. エマの耳のガーゼはなに?
  5. ママには実は子供がいたって本当?
目次

①:内通者は誰だ?ママに情報を流す裏切り者とは

物語中盤、子供たちの中に内通者がいる事に気づいたエマ(浜辺美波)達3人。

ノーマン(板垣李光人)が仕掛けた罠により、実は内通者はレイ(城桧吏)であったことが分かります。

レイはエマ達が“出荷”を見るよりずっと前から、ハウスの正体を知っていたのです。

その伏線は2つ。

あの日エマ達に“出荷”を見せるよう仕向けたのはレイでした。

コニーが忘れたウサギの人形を見つけたエマ達に対し「追いかけたらまだ間に合うかも。さっき見た時まだ明かりがついてた」と言ったのはレイです。

そしてエマ達が鬼について告白した際も、受け入れるのがとても早く、大して驚きませんでした。

後にレイは小さい頃にハウスの正体に気づいたきっかけを話します。

②:レイ役俳優への違和感

物語を見ていて、レイに違和感を持った方もおられる事でしょう。

エマ役の浜辺美波さんと比べると6歳差があり、流石に同級生を演じるには幼さがありましたが、違和感の正体はそこではありません。

実は、レイ役を演じた城桧吏さん。

撮影期間が長期にわたってしまった為に途中で声変わりをしてしまったのです。

それが理由で、後から声を入れる事になったのだそう。

アフレコをしていた為、1人だけ若干口とセリフがずれてしまったりと違和感が出てしまったのですね。

③:6年かけたレイの計画、ノーマンが見破ったキッカケとは?

レイが6年かけて準備した計画。

ハウスで火事を起こしてその隙に逃げること。

そしてそれは自分の命を捧げてのハウスへの復讐でもありました。

しかしそれも全て、ノーマンにはお見通し。

エマへ当てられた手紙に全て書いてあったのです。

なぜノーマンはレイの計画に気づいたのか。

伏線は3つありました。

逃げるのは子供達全員ではなく年長者のみにするべきだというレイ。

その時「自分は6年間ずっと準備してきた。お前たち2人(エマとノーマン)を殺させない為に」と言っています。

レイは初めから自分を数に入れていなかったのです。

更には発信機を無効化させる機械を2人に見せる際、床下にオイル缶が幾つも溜め込まれている様子が映ります。

最後にレイは物語に登場するほとんどのシーンで本を手に持っています。

実際読んでいるシーンも多いです。

鬼達が求めるのは上質な脳。

その為にたくさん勉強し、本を読み自分の値打ちを吊り上げていたのでした。

この事から自分を犠牲に火事を起こして、みんなを逃げさせようとしていると勘づいたノーマンはエマへ作戦書を送るのです。

どんだけ頭いいんだノーマン…。

④:エマの耳のガーゼはなに?

ママの目を欺き脱走しようとするシーン。

耳の発信機を取り出すために、切開したレイは耳にガーゼを当てていました。

しかしエマが同じく耳に、そしてレイより大きなガーゼを当てている姿を見て「なんでエマも?」と疑問に思った方も多いと思います。

実はこれ原作を再現した際に、実写で抜け落ちたシーンがある為、結果としてガーゼ姿のエマだけが残ったのだと推察されます。

漫画では脱走後も話が続くのですが、その際のエマの大きなガーゼはもはやトレードマークのようなもの。(その後に出会う人とのキッカケにもなりますが)

エマが耳にレイよりも大きなガーゼを当てている理由は…。

レイは火事現場で炎に巻かれているとママ(北川景子)に思わせる為、発信機を切開して取り出し、服や髪の毛なんかと一緒に燃やしました。

ママがやってきた時点で、レイの発信機は取り出されています。

そしてママは発信機が、エマともう一つ炎の中にある事を確認したわけですね。

つまりこの時点でエマの発信機は生きています。

ここから素早く発信機をどうにかして、森のみんなと合流しないといけません。

ママが消化活動に気を取られている隙に、エマは自ら耳を切り落としました。

レイのように切開して取り出している時間はないからです。

ちなみに無効化の装置は恐らく、逃げながら使う為に森の子供達が持っています。

だから切開したレイよりも、耳を切り落としたエマの方が大きなガーゼを当てていたわけですね。

⑤:ママには実は子供がいたって本当?

作中、ママが子供を送り出す時に歌っていた鼻歌。

これが伏線であったことがラストシーンで明らかとなりましたね。

かつて、ママもこのハウスで過ごしていたこと。

そしてママになる道を選ぶことで自らの命を伸ばしていたことも分かりました。

ママは子供を身籠り、その子がお腹にいる間もその歌を歌って聴かせていました。

しかしその子は生まれてすぐ死んだと答えたママ。

ママはその歌をハウスから出て行く子といる時しか歌わない為、他の子が知っているはずはありません。

しかしその歌を歌っていた子供がいました。

ママのお腹の中にいた時に聞かせてもらっていてそれを覚えていた子。

果たして血の繋がりない家族の中で、唯一ママと本当の親子だったのは誰なのか。

ぜひ自分の目で確かめてみてくださいね。

以上が映画『約束のネバーランド』の伏線と疑問点でした。

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映画『約束のネバーランド』のあらすじ

幸せに満ちた楽園のように見える孤児院では、子供達に「ママ」呼ばれて慕われるイザベラの元、誰もが家族のように幸せに楽しく暮らしていた。

ある日、天真爛漫で運動神経の良いエマと頭脳明晰なノーマンは、この孤児院の正体を知ってしまう。

冷静で物知りなレイにも協力を仰ぎ、ハウスを探る3人。

全てが偽りだと知った3人は孤児達全員を引き連れた、脱走計画をスタートさせる。

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主要キャスト

エマ…浜辺美波

ノーマン…板垣李光人

レイ…城桧吏

イザベラ(ママ)…北川景子

クローネ…渡辺直美

見どころ(おすすめポイント)は?

①:ストーリーがとても秀逸

やはり大人気コミックが原作なだけあり、ストーリーがとても秀逸です。

尺の都合で入れられなかったのであろうシーンがかなり多いので、その分スピード感のある印象。

もとの土台がしっかりしてるだけあって、2時間なのにこんなにいろいろ詰め込めるの?ってくらいいろんなことが起こります。

ただ全部ごちゃごちゃしてるわけではなく、しっかり理解しながら進むことができるので面白かったですよ。

②:演技が光る渡辺直美

渡辺直美さんが演じたシスター・クローネは筋肉質で大柄な黒人女性でした。

実写化のことを知った際、誰がシスター・クローネをやるんだろうと個人的にウキウキしていたのですが、それが渡辺直美さんでした。

結果的にこれが最高。

迫力満点で圧がすごい。

笑いも少し織り交ぜられながら、これぞ渡辺直美という怪演っぷりです。

この映画みるなら、ぜひ渡辺直美さんに注目してください。

印象に残ったセリフ・シーン

①:「ここじゃなくてもまだ死ねる。いいモノ見せてやるから黙って来い」

自らを犠牲にみんなを逃がそうとしたレイ。

しかしノーマンには全てお見通しでした。

エマ達に促され、あれよあれよと先に出た子供たちと合流したレイ。

そこにいた子供たちは前とは比べ物にならないほど、頼もしい姿です。

そこでエマはノーマンからの伝言を伝えます。

「ここじゃなくてもまだ死ねる。いいモノ見せてやるから黙って来い」

ずっと自分と周りを犠牲にしてでも、エマとノーマンは守ろうと貫いてきたレイ。

そんなレイに「ここじゃなくても死ねる」と伝えるところがノーマンらしいなぁと思いました。

②:「僕待てるよ…だから置いていって」

当初脱獄は必ず全員でとこだわっていたエマ。

しかし、結局は4歳以下は置いて行くという選択を選びます。

出荷されるのは早くて6歳。

だから2年以内に必ず迎えに戻ってくるというエマ。

そんなエマへ4歳のフィルは

「僕待てるよ…だから置いていって」

と答えるのです。

4歳で事態を把握し、最善の方法だからと自分たちが置いていかれることを選んだフィル。

作中もエマのことが大好きな仲良し姿が度々描かれていただけに、このフィルの言葉にはジーンと来るものがありました。

みんなの評価は?

まとめ

映画『約束のネバーランド』の伏線と疑問点について解説しました。

  1. 内通者は誰だ?ママに情報を流す裏切り者とは
  2. レイ役俳優への違和感
  3. 6年かけたレイの計画、ノーマンが見破ったキッカケとは?
  4. エマの耳のガーゼはなに?
  5. ママには実は子供がいたって本当?

あれっ…?そんな伏線あったかしら?
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